2014年7月21日月曜日

新電力の経営戦略その4

 新電力(PPS)事業の業務範囲は、送電部門が自由化されていない関係上、基本的には小売のみとなり、顧客が使用した需要電力量を、新電力(PPS)が、構築された供給電源ポートフォリオ電力量により、伝票処理される。この需要と供給のバランスが崩れた場合(30分同時同量、3%以下の電圧確保)、一般電気事業者が自動的に顧客に電力を供給する仕組である。但し、その供給電力量に対して、一般電気事業者は、新電力(PPS)業者に数倍の価格で請求するインバランス料金が存在する。
 このインバランス料金を、最小限にする経営戦略が、新電力(PPS)業者の生きる道標となる。そのためには、需要電力量よりも供給電源ポートフォリオ電力量を最小限に多くし、又金額的にも当然多くするのが、最小限の新電力のミッション(ビジョン)となります。
 需要<供給 需要金額(小売)>供給金額(仕入) を確保するために、ベース電源、ミドル電源、ピーク電源の量と価格のシミュレーションを時間、週、月、年間ごとを平均気温を睨み合わせながら、電源の適正化をは図る必要があります。
 事業種別に、実績をもとに重回帰モデルを作成し、実績とモデルの最適化を図らなければいけない。重回帰分析と実績推論との適切な組み合わせが、電源最適化を導くことになる。

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