2014年11月16日日曜日

デマンド・レスポンスの考え方その1

 日本の典型的電力曲線は、時間帯により大きく変化する。今までは、①水力(流れ込み)発電②原子力発電③火力(石炭)発電をBaseLoad ①火力(石油、LNG、LPG)発電をMiddle Load ①水力(揚水、調整池、貯水池)発電をPeak Load 基本として、電力需給バランスを図っている。現在、原子力発電は休止中でその分火力発電の比率が高くなっている。


 各電力会社の供給電力は、安定供給体制のもとに、瞬間電力需要の最大ピーク値を賄える発電設備を設け、電圧・周波数とも極めて安定した高品質な電力システムである。当然消費者は、電力を停電もなく湯水のごとく使用している。
 このシステムは、年間数時間の年間最高ピーク需要に備えた膨大な余剰電力設備を、必要としなければいけない課題がある。各電力会社は、年間の内せいぜい10数時間程度だけ必要としない電力ポートフォリオのために、過大設備を設けその他の時間には、全く必要とされない電力設備を設けている。
 この必要とされない電力マネジメントの仕組みを、デマンド・レスポンス(DR:Demand Response)と呼ぶ。方法には、ピークカット、ピークシフトを活用した料金支払い方法がある。ネガワット買取、ネガワット取引、ネガワット市場もそのひとつである。



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